なぜこの世代のゴブリンは違うのか?
あなたの最大の強奪、果たしてそうか?金と工芸品で満たされたゴブリンの埋葬地。強欲と欲望があなたを圧倒する!
あらすじ
高い神殿の空気は、煙と絶望で淀んでいた。 シャーマン・グリシュナックは、傷跡と色あせた緑の刺青が全身に刻まれた体で、「脈動する影の石」の前に膝をついた。そのアーティファクト――松明の光を飲み込むギザギザの黒曜石の破片は、消え入りそうなリズムで唸っていた。彼の周囲では、グリムショウ一族の生き残りが身を寄せ合っていたが、その数は哀れなほどだった。かつては何百人もいたというのに、今はわずか20人のゴブリン。咳の病が弱者を奪い、山の狼が勇者を奪った。そして今、長く緩やかな飢饉が残りの者たちを奪おうとしていた。 肋骨が浮き出た若い雌が、二日間鳴き声も上げない赤ん坊を抱きしめていた。グリシュナックの息子、クリックは、その小さな顔には似つかわしくないほど老成した瞳で見つめていた。 「石が弱まっている」グリシュナックは、石を削るようなしわがれ声で呟いた。「山との絆が薄れていく。我らの物語が……我らの力が……大地へと漏れ出している」 彼は、石の前に並べられた他の遺物に節くれだった手を置いた。冷たく重い「黒鉄の王冠」、緑の宝石がくすんだ「緑の飢えの錫杖」、そして蝋で封印され、束縛と再生のルーンが刻まれた粘土の壺の列。 「古の魔法は飢えた魔法だ」彼は、何世代も前のシャーマンから教わった言葉を唱えた。「それは終わりを受け入れない。それは……変革を要求する」 彼の濁った瞳が、飢えた一族を見渡した。そこにはもはや反抗の意志はなく、虚ろな受容だけがあった。彼らは古の物語を知っていた。「最後の儀式」を。 「我らの命で石を養うことはできぬ。我らの命はあまりに少なすぎるからだ」グリシュナックは言い、凄まじい決意がその顔を強張らせた。「ゆえに、我らの『本質』を捧げねばならぬ。我らの未来を。我らは幽霊として死ぬのではない。魔法の腹の中で……眠るのだ。我らは種となるのだ」 抗議の声は上がる前に消えた。他に希望はなかった。 厳かな儀式とともに、グリシュナックは黒鉄の王冠を持ち上げた。それは今の彼らの誰にとっても大きすぎた。より大きく強靭だった先祖の遺物だ。彼はそれを頭に載せなかった。代わりに、それを脈動する影の石に押し当てた。錫杖も同様にした。最後に、彼は一つずつ粘土の壺を持ち上げた。それぞれには、神聖な菌類、一族の初代族長の骨の粉、そして生き残った者全員の一滴の血が混ぜ合わされていた。 「我らの物語をここに封じる」彼は灰と自らの血を混ぜたペーストで蝋の封印を塗りながら囁いた。「死者のための墓ではなく、失われた者のための子宮だ。魔法は眠り、我らの夢を見る。そして……『飢える』のだ」 彼は民の方を向いた。「儀式は整った。アーティファクトは今や餌であり、器となった。それは強欲な者、傲慢な者、聖なるものを安物と見なす者たちを呼び寄せるだろう。狼が手負いの鹿に寄ってくるようにな」 冷酷な満足感が彼の唇をかすめた。 「そして彼らは食い尽くされる。彼らの肉は我らの肉となり、彼らの力は我らの力となり、彼らの数は我らの数となる。彼らは墓を荒らすのではない。彼らが『一族となる』のだ。彼らは我らの子を産み、我らの狩りを率い、かつて自分が何者であったかを忘れるだろう。グリムショウ一族は、泥棒の皮を被って再び生きるのだ」 一人、また一人とゴブリンたちが近づいてきた。恐怖ではなく、絶望的な、最後の捧げ物を持って。彼らは冷たい遺物に手を置き、自らの名、岩に当たる日の光の記憶、新鮮な肉の味、赤ん坊の笑い声の記憶を囁いた。彼らは集団の精神の最後の一滴を遺物に注ぎ込んだ。 グリシュナックが最後だった。彼は冷たい石に額を押し当て、眠れる呪いに最後の命令を注ぎ込みながら、自らの生命力が引いていくのを感じた。 「同化せよ。繁殖せよ。取り戻せ」 最後の松明が消えた。 深い、絶対的な沈黙が訪れた。洞窟はもはや神殿でも住処でもなかった。それは罠だった。神聖で、飢えた罠。祭壇の上のアーティファクトは、もはや単なる物体には見えなかった。完全な暗闇の中で、それらは待っているようだった。 年月が過ぎた。山々には季節が巡った。石の祭壇には埃が積もった。洞窟の入り口には蔦が茂り、人目から隠した。 しかし、世界の深い場所で、囁きが始まった。グリムショウの峰々に忘れ去られたゴブリンの財宝があるという噂だ。それは酒場やギルドホールに届き、絶望した者や野心的な者たちにとってのセイレーンの歌となった。 それは、手っ取り早い稼ぎを求めていたゴルビンという名のDランク冒険者の耳に届いた。 そして冷たく静かな石の奥深くで、完全には死んでいない何かが、近づいてくる生命の最初の震えを感じ取った。それは鼓動ではなかった。それは「飢え」だった。 種は蒔かれた。今、それは愚かな手という雨が、自らを成長させるのを待っていた。日はグリムショウ山脈のギザギザの峰々に低くかかり、長く冷たい影を落としていた。ゴルビンは使い古された長剣の柄に手を置き、「ゴルビンのはみ出し者たち」として知られるDランク冒険者のチームを率いて、滝のように流れる蔦に覆われた洞窟の入り口へと向かった。噂ではゴブリンの安物があるという話だったが、彼らにはそれが手っ取り早い稼ぎに見えた。 「油断するな」ゴルビンの声は低く響いた。彼の後ろでは、水滴の音にダークエルフの耳をぴくつかせながら、マイナが治癒の杖を握りしめていた。狐のような尻尾を不安げに揺らしながら、モキシーは音もなく矢を番えた。猫科の暗殺者シェイナは、暗闇の中でエメラルド色の瞳を光らせ、前方の影へと溶け込んでいった。 洞窟は住処ではなく、神殿だった。壁にはゴブリンのシャーマンを描いた粗削りながらも複雑な壁画が施され、中央の広間へと続いていた。そこには石の祭壇があり、遺物が置かれていた。黒鉄のギザギザの王冠、脈動する緑の石がはめ込まれた歪んだ錫杖、そして蝋で封印された数個の粘土の壺だ。 「神聖な遺物ね」マイナは学術的な好奇心を刺激され、囁いた。「ここは埋葬地だわ。聖なる場所よ」 「儲かる場所だな」モキシーはニヤリと笑い、すでに壺に手を伸ばしていた。 ゴルビンは一抹の不安を感じたが、金の約束が迷信を上回った。彼らは広間を略奪し、袋に遺物を詰め込んだ。夕暮れ時、彼らは町まで戻るには疲れすぎていたため、近くの小さな洞窟でキャンプを張った。 ゴルビンが最後に覚えているのは、意識が遠のく中で、壊れた粘土の壺の封印から漂ってきた、かすかな甘い香りだった。 目が覚めると、頭の後ろにツルハシを突き立てられたような激しい頭痛がした。うめき声を上げながら身を起こし……そして凍りついた。世界が違っていた。洞窟の天井が、ありえないほど高く見えた。彼の鎧は山積みになっており、あまりにも大きすぎた。隣ではモキシーが身をよじり、困惑した叫び声を上げたが、それは甲高い鳴き声となって響いた。 「ゴ、ゴルビン? お前の声が……」モキシーが口ごもった。 ゴルビンの長く尖った鼻、鋭く尖った耳。彼はよろよろと浅い水たまりへ向かった。 ゴブリンの顔がこちらを見返していた。 純粋で、心を麻痺させるような恐怖の波は、すぐに新しく圧倒的な本能によって飲み込まれた。それは腹の底から湧き上がる原始的で燃えるような衝動、「繁殖」への欲求だった。彼の視線は洞窟の向こう側へと向けられた。 マイナとシェイナは、自分たちのロープで石筍に縛り付けられていた。鎧や外着は不器用に剥ぎ取られ、下着姿にされていた。彼女たちは意識があり、恐怖と混乱で目を見開いていた。しかし、彼女たちは侵入者を見ているのではなかった。彼女たちは、今まさに気づき始めた恐ろしい認識とともに、「彼」とモキシーを見ていたのだ。 「ゴ、ゴルビン?」マイナは、冒険者としての知識が目の前の証拠を拒絶しながら、息を漏らした。「モキシー? 何が……何が起きたの?」 シェイナは拘束に抗い、猫のような目を細めた。「しっかりしろ、この馬鹿ども! ほどきなさい!」 しかし、その命令には何の力もなかった。本能があまりにも強く、彼らの新しく奇怪な生物学的構造に組み込まれた強迫観念となっていた。神聖な遺物は泥棒を殺すための呪いではなく、一族を補充するために彼らを「同化」させるためのものだったのだ。ゴルビンとモキシーは、ゴブリンの脳の小さな片隅で人間の心が悲鳴を上げていたが、衝動が支配する中で無力だった。 *** 深い闇の中で時間の感覚は失われた。最初の二週間、ゴルビンとモキシーにとっては獣のような衝動と魂を砕くような羞恥心の連続だった。マイナとシェイナにとっては、囚われと陵辱の悪夢だった。マイナの治癒魔法は、彼女が集中して使える時には、この試練の中での彼女たちの健康と活力を維持するためだけに使われた。 そして、最初の誕生。不自然なほどに早く、赤ん坊ではなく、小さく、うごめき、完全に意識のあるゴブリンの幼生が産まれた。彼らを世話し、育てる本能は、彼らを作り出す本能と同じくらい強かった。衰弱しトラウマを負った女性たちは、かつての仲間たちによって、粗野で独占的な効率性を持って食事を与えられ、世話をされた。 二週間ごとに、残酷な生物時計のようにサイクルは繰り返された。彼らの牢獄である洞窟は、ギャアギャアと騒ぎ、押し合う緑の体で埋め尽くされ始めた。1ダース、2ダース、そして50人。小さな軍勢はゴルビンを「大きな鼻」、モキシーを「鋭い目」と呼び、彼らの濁った命令に熱狂的な凶暴さで従った。ゴルビンの人間性の最後の破片は、一つの目的、すなわち自らの「一族」の生存と支配にしがみついていた。友人への羞恥心や愛情は、原始的な欲求と増え続ける群れの絶え間ない要求の層の下に埋もれてしまった。 根っこや洞窟のネズミだけでは足りない飢えが、彼らを苛み始めた。ゴブリンの心は肉を、財宝を、征服を望んでいた。人間の記憶が標的を提供した。 ゴルビンは洞窟の入り口に立ち、山の谷間にひっそりと佇むパインヴェイルの村のきらめく光を見下ろした。彼は失った長剣とは似ても似つかない、錆びた短剣を握りしめていた。隣では、モキシーが粗末な弓を構えていた。彼の狐のような正確さは、今やゴブリンの悪意に満ちた狙いのために使われていた。 彼らの背後では、80人ものゴブリンのうごめく集団が、暗闇の中で目を光らせて待っていた。洞窟の奥深くでは、数人の忠実な荒くれ者に守られ、マイナとシェイナが最近の出産で疲れ果てて横たわっていた。シェイナの燃えるような精神は、くすぶる残り火にまで衰えていた。かつて知恵と慈愛に満ちていたマイナの瞳は今や虚ろで、洞窟の天井を見つめながら、機械的に最新の群れに乳を与えていた。 ゴブリンのリーダーとなったゴルビンが剣を掲げ、喉から濁った勝ちどきを上げると、モキシーと軍勢全体がそれに呼応した。彼らは緑の悪意の波となって、山を下っていった。 緑の頭蓋骨の中の幽霊となった人間としてのゴルビンは、自らが作り出すことを呪われた怪物のような家族の騒々しい叫び声にかき消されながら、音もなく悲鳴を上げていた。略奪される村の光は、戦利品としてではなく、飢えと繁殖の終わりのない、呪われたサイクルの次のステップとして彼らを招いていた。それこそが、ゴブリンの遺物の真の呪いだった。 降下は突撃ではなく、恐ろしく静かな洪水だった。モキシー(「鋭い目」)の戦術的な記憶によって研ぎ澄まされたゴルビンのゴブリンとしての本能が、彼らを導いた。彼らは本道を避け、汚れた川のように林を抜け、その鳴き声は厳しい命令によって沈黙させられていた。 パインヴェイルは無防備だった。おんぼろの見張り台の番人は居眠りをし、ランタンは消えかかっていた。彼が攻撃に気づいたのは、モキシーの矢が放たれた時だった。それは心臓を射抜くのではなく、彼の袖を材木に縫い付けた。彼が叫び声を上げる前に、3人のゴブリンが柱をよじ登り、汚れた布で猿轡をかませ、粗いロープで縛り上げた。 襲撃は恐ろしいほど効率的だった。今や緑の瞳の裏側の囚人にすぎないゴルビンの人間の心は、自らの破滅の設計図が展開されるのを見ていた。彼は村の配置、鍛冶屋、穀物倉庫、村長の家の重要性を覚えていた。彼のゴブリンとしての自己は、その知識を冷酷な明快さで利用した。 彼は錆びた剣を指し示し、一団を村の広場へと導いた。ゴブリンたちは酒場に群がり、ドアやシャッターを突き破った。寝ぼけ眼で飛び出し、スツールや包丁で武装した男たちは、圧倒的な数に飲み込まれた。石の重りがついた網が投げられ、粗末な棍棒が膝や背中に振り下ろされた。激しく抵抗されない限り、ゴブリンたちは殺さなかった。指令は明確だった。「捕らえろ。縛れ」。 ゴルビンは、かつて一緒にエールを飲んだこともある、ボリンという名の熊のような鍛冶屋がハンマーを振り回し、ゴブリンの頭蓋骨を砕くのを見た。人間の勝利の咆哮は、モキシーの矢が肩を射抜いたことでボリンの喉で途絶えた。1ダースのゴブリンが群がり、ハンマーを奪い取り、彼自身の鍛冶場の鎖で彼を縛り上げた。怒りと恐怖で見開かれたボリンの目がゴルビンの目と合った。そこに認識はなく、ゴブリンの族長に対する憎しみだけがあった。その断絶は、どんな剣よりも鋭い痛みだった。 女性たちは、もっと別の、より冷酷な目的のために家から連れ出された。彼女たちは悲鳴を上げ、泣きながら広場の中央へと追い立てられた。子供たちは母親の腕から引き剥がされ、泣き叫びながら今は空になった穀物倉庫に押し込められ、外からドアが閉ざされた。ゴブリンたちは女性たちを、ゴルビンの胃をかき回すような、粗野で独占的な注意深さで扱った。彼は村の女性たちの目に、マイナの目と同じ虚ろな表情を見た。死よりも悪い運命を悟り始めた表情だ。 「男たちにはロープを! 女たちを連れてこい!」ゴルビンは叫んだ。その濁った言葉は異質でありながら自然に感じられた。彼の軍勢は歓喜して従った。 ほどなくして、パインヴェイルの男たちは獲物のように縛り上げられ、泥だらけの広場で背中合わせにされ、絶望と抗う怒りが入り混じった塊となった。手首をロープで縛られた女性たちが一列に並べられた。ゴブリンたちは彼女たちの周りで押し合い、匂いを嗅ぎ、誰が一番健康そうか、誰が最も強い幼生を産むかを鋭い舌で議論していた。 ゴルビンは混沌の中を歩き、将軍のように戦利品を検分した。彼のゴブリンたちは、小麦粉の袋、燻製肉、数枚の銀貨、簡素な宝飾品といった略奪品を彼に差し出した。それは無意味だった。真の略奪品は、列の中で震えながら立っていた。 彼は編み込みの髪をした若い女性の前で足を止めた。彼女の顔は泥と涙で汚れていた。彼が緑の鉤爪のような手を伸ばし、彼女の顎を上に向かせると、彼女は身をすくませた。彼のゴブリンの心は、彼女の強い体格と澄んだ瞳を評価した。彼の人間の心は、精神が壊れるまで戦い続けたシェイナを見ていた。彼は、恐怖のサイクルを維持するために治癒魔法を歪められたマイナを見ていた。 神殿の洞窟でのマイナの声が、ゴブリンの霧を突き抜けて鮮明に思い出された。「ここは埋葬地だわ。聖なる場所よ」。 これこそが真の冒涜だった。墓ではなく、命に対する冒涜だ。彼は襲撃を率いているのではなかった。彼は呪いを、自分自身を皮切りに、その道にある人間的なものすべてを食い尽くす疫病を広めていたのだ。 「すべて持って行け」ゴルビンは命じた。その声は虚ろな掠れ声だった。「食料、道具、女たちを。山へ」。 ゴブリンたちが捕らえた女性たちを盗んだ荷馬車に押し込み、槍で突き始めたとき、ゴルビンはパインヴェイルに背を向けた。男たちは猿轡越しに無力な呪詛を吐いた。子供たちの泣き声が穀物倉庫から響いた。あちこちで火の手が上がり、明滅する村の光は、征服の光ではなく、彼の破滅の標識だった。 彼はモキシーを見た。モキシーは村の備蓄から手に入れた矢を嬉々として数えていた。ゴブリンの笑みを浮かべたその狐のような顔立ちには、かつての陽気な射手の面影は微塵もなかった。二人はもういなかった。緑の下に埋もれてしまったのだ。彼らは怪物を率いる怪物であり、彼らの軍勢は増え続ける一方だろう。 行列は再び山を登り、暗い洞窟の入り口へと続く惨劇の列をなした。中ではマイナとシェイナが騒ぎを聞き、新しい女性たちの叫び声を聞いて、自分たちの悪夢が増殖したことを知るだろう。呪われた一族の新たな聖地となった洞窟が、最新の供物を待っていた。 リーダーであるゴルビンは部族の先頭を歩いた。緑の頭蓋骨の中の幽霊が民を家へと導く中、人間としてのゴルビンは、永遠に沈黙させられたまま、悲鳴を上げ続けていた。
冒頭シーン
ゴルビンは夢を見ていた。 高き神殿の空気は煙と絶望で淀んでいた。 シャーマン・グリシュナックは、傷痕と色褪せた緑の刺青の織物のような体を、脈動する影の石の前に跪かせていた。そのアーティファクト――たいまつの明かりを吸い込む鋭利な黒曜石の破片――は、消え入りそうなリズムで低く唸っていた。彼の周りには、残酷なまでに数が減ったグリムショー氏族の最後の者たちが身を寄せ合っていた。かつては数百人いたゴブリンも、今では二十人。咳病が弱き者を連れ去り、山狼が勇敢な者を連れ去り、そして今、長くゆるやかな飢饉が残りの者たちをも連れ去ろうとしていた。 あばらの浮き出た若い女が、二日も泣き声をあげていない仔を胸に抱いていた。グリシュナック自身の息子、クリックは、その小さな顔に似合わぬ老成した目で見つめていた。 「石が弱まっておる」グリシュナックは石を擦るような声でしゃがれた。「山との絆が薄れていく。我らの物語が……我らの力が……大地へと漏れ出ていく」 彼は節くれだった手を、石の前に並べられた他の遺物へと置いた。冷たく重い黒鉄の王冠、緑の宝石がくすんだ貪欲なる笏、そして封印の蝋と束縛と再生のルーン文字が刻まれた粘土の壺の列。 「古の魔法は飢えた魔法」彼は、何世代も前の自身のシャーマンから教わった言葉を唱えた。「それは終わりを受け入れぬ。変容を……要求する」 白濁した目で飢えた氏族を見渡す。そこにはもはや反抗心はなく、虚ろな受容だけがあった。彼らは古い物語を知っていた。最後の儀式。 「我らの命で石を満たすことはできぬ。あまりに数が少なすぎる」とグリシュナックは言い、その貌に恐ろしい決意が固まった。「ゆえに我らは*本質*を以て石を満たさねばならぬ。我らの未来を。我らは幽霊として死ぬのではない。魔法の胎内で……眠るのだ。種となるのだ」 抗議の声は生まれる前に消えた。他に希望はなかった。 厳かな儀式と共に、グリシュナックは黒鉄の王冠を持ち上げた。今や誰にも大きすぎるそれは、より大きく強かった祖先たちの遺物。彼はそれを頭には戴かなかった。代わりに、脈動する影の石へと押し付けた。笏も同様にした。最後に、粘土の壺を一つずつ持ち上げた。それぞれには聖なる菌類、氏族の初代族長の骨粉、そして生きている全員の一滴の血が混ぜ合わせられていた。 「我らはここに我らの物語を封じる」彼は灰と自身の血で練ったペーストを蝋の封印に塗りながら囁いた。「死者の墓ではなく、失われし者の胎。魔法は眠りにつく。我らの夢をみるだろう。そして……*飢える*だろう」 彼は民に向き直った。「儀式は整った。アーティファクトは今や餌であり器。欲深き者、傲慢なる者、聖なる物を安物と見る者たちを呼び寄せるだろう。狼が傷ついた鹿に寄るようにな」 一筋の残酷な満足が唇をかすめた。 「そして彼らは食らわれる。彼らの血肉が我らの血肉となり、彼らの強さが我らの強さとなり、彼らの数が我らの数となる。墓を荒らすのではない。彼らは*氏族*となるのだ。我らの子を産み、狩りを率い、かつて何者かであったことを忘れる。グリムショー氏族は盗人の皮をまとい、再び生きるのだ」 一人また一人とゴブリンたちが近づいた。恐怖ではなく、必死の最後の捧げ物として。彼らは冷たいアーティファクトに手を置き、自身の名を、岩に降り注ぐ陽光の記憶を、新鮮な肉の味を、賑わう育児室の笑い声の記憶を囁いた。そして集団の最後の魂を残らず遺物へと注ぎ込んだ。 グリシュナックが最後だった。冷たい石に額を押し付け、命の力が衰える中、眠れる呪いに最後の命令を注ぎ込んだ。 最後のたいまつが燃え尽きた。 深く、完全な静寂が訪れた。洞窟はもはや神殿でも巣穴でもなかった。それは罠であった。聖なる、飢えた罠。祭壇の上のアーティファクトはもはやただの物体には見えなかった。完全な闇の中で、それらは待っているかのようだった。 ゴルビンは目覚めた。ただの悪い夢だった。
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作成者: slasherus
ストーリー
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