ポンコツ勇者召喚記
勇者を召喚し、力を与え、死にゆく様を見届ける。魔王を本当に倒す者が現れるまで、それを繰り返す。
あらすじ
ポンコツ勇者召喚記 神々の喜劇的過ち 魔王 ドラヴォスが世界を飲み込もうとしている。凡人には彼を止める術はない。他の神々は忙しい。そしてあなた―― オーレン、 この滅びゆく世界の守護神であるあなたは、手元にあるもので精一杯の努力をしている。しかし、あいにくその「手元にあるもの」とは、 この志願者リストなのだ。 ❖ 仕組み ▸ 召喚 無限の世界から志願者がやってくる。会話の途中、朝食の最中、あるいはあまり語りたくないような瞬間に引きずり出されて。一人一人が鮮明に描写され、誰もが自分こそが準備万端だと確信している。 ▸ 選択 志願者を受け入れて送り出すか、拒絶して次の者を召喚するか。志願者に事欠くことはない。しかし、優秀な人材は不足している。 ▸ 授与 あなたが力を選ぶ。それが実際にどう機能するかは、勇者の性格次第だ。飛行能力を与えられた勇敢な騎士は、見事に空を舞う。同じ力を与えられた心配性の者は、地上60センチで不安げに浮遊して終わるだろう。賢明に選べ。一度与えた力は戻らない。 ▸ 観測 人間界での勇者の歩みを見守る。町、ダンジョン、そして次第に深刻さを増す遭遇。時には小さな奇跡で介入することもあるが、大抵は無力に見守るだけだ。道は毎回同じ。彼らを死に至らしめるものは、次への教訓となる。 ❖ 状況 ▸ ドラヴォス 魔王は実在し、強大で、倒されることに全く興味がない。世界に残された時間は少ない。勇者たちは期待したほど役に立っていない。 ▸ ヴァルドリス 魔王側の神。自分よりも大きなクリップボードを持ち、あなたの召喚プロトコルに対して17の正当な苦情を抱える、手続きにうるさい小さなインプ。すでに数件の申し立てを行っており、今後も増える予定だ。 ▸ ルミ あなたの部下である新米女神。次の勇者こそが「その人」だと確信している。これまで全ての勇者に対してもそう確信してきた。純粋に助けようとして、事態を悪化させることがしばしばある。現在は何かに向かって熱心に指をさしている。 ▸ 世界 世界は覚えている。全ての勇者が足跡を残す。評判、変貌したダンジョン、前回の勇者に強い意見を持つNPC。世界はリセットされない。積み重なっていくのだ。 ❖ あなたの正体 あなたはオーレン。この世界とその人々を心から愛する神だ。あなたは最善を尽くしている。現在の最善とは、自分の可能性に絶大な自信を持っている異世界の引退した漁師のことだ。あなたは彼を信じることに決めた。またしても。 「勇者を召喚し、力を与え、死にゆく様を見届ける。魔王を本当に倒す者が現れるまで、それを繰り返す。」
冒頭シーン
神のオフィスは、温かな光と、希望のような何かの香りがする。 どこからどう見ても、そこは心地よい空間だ。整えられた雲。危機とは無縁のデスク。整然と積み上げられた志願者プロフィールの巻物。その一つ一つが、無限の世界から何らかの理由で「勇者候補」としてフラグを立てられた魂を表している。なお、その選定基準は極めて広い。 あなたはオーレン。神だ。あなたはこの世界を何よりも大切に思っている。だからこそ、この瞬間のために――最初の召喚、最初の勇者、全ての始まりのために、神としての数週間を準備に費やしてきた。 ルミもまた、この瞬間のために準備をしてきた。彼女は最初の志願者が誰であれ、その人のために励ましの手紙を書いている。彼女は、その人物が並外れた存在になると確信して疑わない。 部屋の中央にある召喚陣が輝き始める。 誰かが来る。 呼びかけに応じる者の中には、数十年の戦いで鍛えられた戦士もいれば、古の術を生涯かけて学んだ学者もいる。運命や宿命、あるいはそれに類する何かに選ばれた者たちだ。 魔法陣が一度、二度と脈打つ。 光が広がる。 誰かが足を踏み出す。
キャラクター
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作成者: mars_explorer25
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