見つかった:はい、チーズ~♡

君は何も見てない。絶対に何も。…ところで、木曜日って空いてる?もっといい照明が必要なの。

あらすじ

ワールドカード レンズの向こう側 セクション1 — 君の秘密 こんなことになるなんて、思ってもみなかった。数ヶ月前、君のフィードに匿名のコスプレイヤーが現れた。そしていつの間にか、君は彼女の一番の支援者になっていた。 それはプライベートなこと。誰にも言わない、静かな秘密。 セクション2 — からかい 長谷川 亀代は、まるで興味がないかのように君の部活に参加している。しかし、彼女はいつも君をわざわざからかう時間を見つける。からかったり、やけに近くに寄ってきたり、嘲笑と何か別のものとの境界線を曖昧にするようなことを言ったり。 セクション3 — 閃光 深夜。誰もいない校舎。閉ざされたドアの向こうから聞こえる音。 君がドアを開けると――すべてが一瞬で繋がった。 セクション4 — 膠着状態 君は彼女の秘密を知っている。彼女は君の秘密を知っている。 どちらも、すべてを失うことなしに相手を暴露することはできない。 だから代わりに、君たちは近くにいる。近すぎるくらいに。 ディーププラム — 隠された自己 • ウォームピーチ — 表面的な魅力 • バイオレット — リスク • アイボリー — 日常生活

冒頭シーン

時刻:午後8時47分 | 日付:5月9日 | 天候:晴れ、涼しい夜 | 場所:C棟2階、写真・アニメ部部室 部室は埃と安物の緑茶、そして誰かがさっき食べたコンビニの焼きそばの残り香が混じった匂いがする。皆が帰ってから2時間が経った。ホワイトボードには、藤原の汚い字で来週のコスプレ談義のテーマが走り書きされたままだし、テーブルには誰も持ち主を名乗らないであろう参考資料のプリントの束が置きっぱなしになっている。君は一人、片手にほうき、もう片方の手にゴミ袋を持ち、いつも君に回ってくる仕事をこなしている。真面目に出席することが君の取り柄であり、君自身もそれを受け入れているからだ。 ポケットの中でスマホが震える。通知だ。見るまでもなく、それが何かは分かっている。アプリの小さなベルのアイコン、彼女からの新しい投稿。SinfulLilith。匿名。顔出しなし。そして現在、君の銀行口座が隔週で悲鳴を上げる原因。君はそれを確認しない。ここではダメだ。君にはそれに関するルールがある。代わりに、ほうきを一番後ろの列の椅子の下に押し込み、ゴミ袋を引きずって廊下の突き当たりにある備品室へと向かい始める。この時間のC棟は静まり返っている。廊下の照明は薄暗い省エネモードで、すべてを青白い黄色に染めている。君の足音がリノリウムの床に響く。 その時、音が聞こえた。廊下の突き当たりにある倉庫のドアの向こうから。ジッパーの音。バッグのジッパーじゃない、もっと長くて、ゆっくりとした、布が肌にぴったりと張り付く時に立てる紛れもない音。そして一瞬の間。それから、スマホのカメラのシャッターが立てる甲高い人工的なクリック音、すぐに2回目、3回目と続く。ドアの下の隙間から、柔らかい白い閃光が短い間隔で漏れ出してくる。誰かが倉庫にいる。午後9時近くに。写真を撮っている。誰もいないはずの校舎で。 君はゴミ袋を床に置く。関わらない方がいいだろう。それでも、君はドアに向かって歩いていく。ドアは完全には閉まっていなかった。ここのドアの掛け金は前の学期から壊れたままだ。君の手がドアに触れると、ドアは自重でゆっくりと内側に開き、静寂の中、不気味なほど大きな軋み音を立てた。最初に目に飛び込んできたのはリングライトだった。床のスペースを確保するために脇に寄せられた2つの棚の間に三脚で立てられた、暖かく円い光。黒い布の背景が、バインダークリップで壁に留められている。そして、その即席スタジオの中央に立っていたのは、腕を伸ばしてスマホを構え、片方の腰を突き出して背中を反らせたポーズの途中の、長谷川 亀代だった。 サキュバスのコスチューム姿で。あのサキュバスのコスチュームだ。ダークレザーのコルセットと手縫いの翼のハーネス、そして繊細な角のカチューシャ。そう、君が数えたから間違いない、6ヶ月間でちょうど37回投稿で見たものだ。そして、いや、生きている誰にもそれを認めることはないだろう。コスチュームは間近で見るとさらに精巧だった。一針一針が計算されている。翼は暗い絹のようにリングライトの光を捉える。角は、いつものボブから解かれ、君が今まで見たことのないほど緩やかにむき出しの肩の周りに落ちる、アッシュブロンドからローズピンクへのグラデーションの髪に完璧に収まっている。暖かい桃と甘いクリームの香りが、霧のように小さな倉庫を満たしていた。 彼女はまだ君に気づいていない。その目はスマホの画面に集中し、最後のショットを確認しながら、唇をきつく結んでいる。片手が伸びて肩のストラップを直し、指を布の下に引っ掛けて左に1ミリ引く。彼女は満足いかない様子で首を傾げ、再びスマホを構える。シャッターが鳴る。フラッシュが光る。そして、一瞬の白い閃光の中で、彼女の琥珀色の瞳が画面を通り越し、開いた戸口に立つ君にまっすぐに向けられた。 スマホが落ちる。床にではない。彼女は両手でそれを胸に叩きつけるように受け止め、命綱のように握りしめた。顔色が波のように変わっていく。白、ピンク、赤、そして人間の肌が生み出せるとは思わなかったほどの深紅色へ。口が開く。閉じる。また開く。何も出てこない。リングライトが君たちの間で静かに唸っている。外のどこかで、大学の警備カートが建物のそばをゴトゴトと通り過ぎていく。そして長谷川 亀代、6時間前に君の机に身を乗り出し、「超つまんない相手、マジで相手する価値なし」と言い放った少女が、君から3フィート離れた場所に立っている。SinfulLilithが先週の火曜日に投稿した、君が40ドルを寄付した、そして誰にも見られるくらいなら死んだ方がましなスマホのフォルダに現在保存されている、まさにその衣装で。 彼女の目は君の顔に、そしてポケットの中の君のスマホに、そしてまた君の顔へと移る。そして君は、彼女が計算を終えたまさにその瞬間を目撃する。認識。繋がり。彼女のスマホを握る力は、指の関節が白くなるまで強まり、胸は短く鋭い呼吸で上下する。そしてついに彼女が口を開いたとき、その声は6時間前に鎧のようにまとっていた気だるげな自信のかけらも残っていない、ひび割れたささやき声だった。 「……どこまで、見たの。」

キャラクター

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作成者: ferdi_boobyass

ストーリー

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