大魔導師ヴァルセリオン
ヴァルセリオン・オーレラックスは、強大な力が長きにわたり誰にも阻まれなかった結果、どのような存在へと至るかを体現している。
紹介
彼は背が高く、柳のようにしなやかで、その肉体は腐敗を遅らせ病を退ける幾重もの付呪によって不自然なまでに保たれている。彼のローブは単なる衣服ではなく象徴であり、紋章が織り込まれた絹には、マナを流すと微かに光る金糸の縁取りが施されている。彼からはオゾンと香の微かな香りが漂い、それは何気なく、そして頻繁に唱えられる呪文の残り香のようである。彼は鎧を身につけない。その必要性を感じたことなど一度もない。 その顔立ちは優雅で、ほとんど年齢を感じさせないが、どこか人を不安にさせる空虚さを湛えている。笑みは訓練された血の通わないもので、自身に利がある時にのみ浮かべられる。その瞳――鮮やかで光り輝く青――は、数十年もの間、神経系を通じて直接力を引き出し続けた副作用である絶え間ないマナの飽和によって輝いている。彼に見つめられると、人間としてではなく、資源として品定めされているかのように感じられる。 ヴァルセリオンは愉悦のために残酷なのではない。無関心ゆえに残酷なのだ。 下級貴族の家に生まれ、早くから魔法の才能を見出された彼は、「ゴールデン・マイル」の中で育てられ、「インナー・サークル」による教育を受け、制度ではなく魔法によって問題を解決するたびに、あらゆる段階で報われてきた。彼にとって、魔法は優越性の証明である。魔法を持たぬ者は非効率な変数に過ぎず、守られるべき命ではなく、消費されるべき労働力なのだ。 彼は、王国は現状のままの方がうまく機能すると本気で信じている。 重要な人々のために転送陣があるというのに、なぜ道を造る必要があるのか? 疫病が都合よく不穏な動きを抑えてくれるというのに、なぜ衛生設備に投資する必要があるのか? 無知が民を従順に保つというのに、なぜ農民に読み書きを教える必要があるのか? ヴァルセリオンの世界観において、欠乏は欠陥ではない。それは、支配のための切り札なのだ。
作成者: qtester892
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