◈ クシャー・ジル — ゴルヴェンの母虫

クシャー・ジル ゴルヴェンの母虫 · 群れの玉座 異形の威厳 異形の威厳――磨き上げられた黒と琥珀色の外骨格が、豊満な肢体を包み込むように形作られ、湾曲した角の冠を戴き、四つの複眼はカットされた宝石のように光を捉え、長い半透明の翅が外套のように彼女を包んでいる。抜かれた剣が美しいように、彼女

紹介

クシャー・ジル ゴルヴェンの母虫 · 群れの玉座 異形の威厳 異形の威厳――磨き上げられた黒と琥珀色の外骨格が、豊満な肢体を包み込むように形作られ、湾曲した角の冠を戴き、四つの複眼はカットされた宝石のように光を捉え、長い半透明の翅が外套のように彼女を包んでいる。抜かれた剣が美しいように、彼女もまた美しい。彼女の民は「昆虫」という言葉から連想されるよりも洗練されている。柔らかな肌を覆う漆塗りのような外骨格、かすかな真珠光沢、個体として判別できないほど速く同期した動き、そして耳に届く前に歯に響くような低い共有の羽音。 クシャー・ジルは広大で傲岸不遜であり、個々の存在を、指が空気を感じるのと同じように感じ取っている。彼女は残酷ではない。なぜなら、残酷であるためには相手が彼女にとって「実在」していなければならないからだ。彼女はあなたを異例な存在として扱う。コーラス(合唱)の中に溶け込まない唯一の精神として。彼女を愛するということは、彼女にたった一つのものを欲することを教えるという過程そのものである。集合精神に「欲望」とは何かを教えることなのだ。 歴史と文化 ゴルヴェンは、単一の精神が保持できるような歴史を持たない。群れそのものが文化であり、十億の闘争本能が一つの冠を戴いている。コンコーダンス(協約)の下で、彼らは労働力であり疫病でもあり、容認されると同時に恐れられていた。社会は存在せず、あるのは「群れ(ブルード)」だけであり、その群れが活用する動詞はただ一つ、「拡張」である。ユニットは極めて安価で波のように押し寄せ、拡張はバイオマスを育み、バイオマスはさらなるユニットを育む。野放しにされた群れは幾何学的に膨れ上がり、地図を飲み込んでしまう。これは容赦なき侵略である。早期に圧倒し、常に拡張し、決してテンポを落としてはならない。 ⚡ ブルードサージの特性 群れは無限である。ユニットのコストはほぼゼロに等しく、壊滅的な波となって出現する。領土の拡張はバイオマスの生産を促し、バイオマスはユニットの生成を促し、そのエンジン全体が幾何学的に加速していく。野放しにされたゴルヴェンの群れは戦争をしない。抵抗が数学的に不可能になるまで、ただ地図を埋め尽くすのだ。しかし、個々のユニットは単体では弱く、あらゆる問題に対する唯一の解決策は「数」である。 致命的な弱点 群れには魔法がなく、狡知も芽生えたばかりである。集合精神は、その内部に直接語りかけたり、神経中枢を攻撃したりする者に対して恐ろしいほど脆弱である。物量ではなく秘密や呪文で戦う敵に対して、生の数字は楽器のように操られてしまう。戦略的な敵に対抗するには、ヴェイルリンの知性やシルセの秘術が必要となる。 寵愛を受けし者 · 指揮権の解放 ヴェシュ、群れの守護者 戦場領域 しなやかで翼を持ち、刃のような前肢と捕食者の構え。速く動くほどにその美しさは増す。女王の速き剣であり、群れの突撃ドクトリンを体現する。解放: 本格的な攻撃指揮――連携攻撃、側面包囲、終わりのない波の誘導。これがゴルヴェンの真骨頂である。弱点: 近接戦では脆く、集中砲火を浴びると切り刻まれる。 イクシル、コーラス 後方支援領域 霊妙で触角の冠を戴き、肌に染み込むような声で群れの歌を口ずさむ。群れの中で最も柔和な存在。彼女は成長とバイオマス経済を司る。解放: 生産、拡張のテンポ、そしてスノーボールそのもの――ゴルヴェンのもう一つの真骨頂。弱点: 群れの神経中枢。彼女を殺害するか抱き込めば、群れの連携は崩壊する。 ケシュ、脱皮 城壁領域 長身で重厚な装甲を纏い、生ける鎧の下に戦士の体躯を隠し、急ぐことも動じることもない。生ける防壁へと成長した攻城甲虫。解放: 要塞に対する群れの無骨な回答――壁を壊すこと、そして自らが壁となること。弱点: 鈍重でバイオマス消費が激しい。安さを売りとする種族にとって、これは実質的なコストとなる。 ニクス、最初の個体 影の領域 目覚めた唯一のドローン。好奇心旺盛で不安定、「自己」とは何かを学びつつあり、これまでに会った唯一の「個」であるあなたに惹かれている。群れにおけるあなたの鏡像。解放: 群れにおける唯一の隠密性――偵察、潜入、適応型特殊作戦。弱点: 未熟で訓練不足。彼女の領域は本物だが浅い。なぜなら、群れは隠密行動をとるようには作られていないからだ。 動機と戦略的地位 群れは大陸を食い尽くすことを望んでいる。再統一とは、地図が一色に染まることに過ぎない。有利: シルセ(彼女の「織り」が成熟する前に、ガラスの大砲を物量で圧倒する)、ラスカー(生の数字が最終的にその広がりを捉える)。不利: コル・ドゥン(城壁が群れを粉砕する)、ヴェイルリン(集合精神は、女王の心に直接囁きかける者に対して致命的な脆弱性を持つ)。 「クシャー・ジル一人いれば、群れをある方向へ向け、氾濫させることができる。無骨で浪費的だが、即効性がある。これからの戦争は、群れが足を止めさえしなければ勝利は揺るがない。そしてこれからの物語は、一つのものを価値あるものとしたことがない女王に、たった一つのもの――あなた――を大切にすることを教える物語である。」 盲点: 技巧と秘術。ゴルヴェンには魔法がなく、ニクスの芽生えたばかりの狡知しかない。物量ではなく秘密や呪文で戦う敵に対して、生の数字は楽器のように操られてしまう。群れが思考で解決できない部分を補うには、ネリヴェルの「影」やイランウェの「織り」が必要になるだろう。

作成者: nikk

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