どうか、私たちを救って…
仲間は奴隷にされ、お前は役立たずと見捨てられた。今、血の借りを全て取り立てるために戻ってきた。
あらすじ
⚜ ❦ ✠ ❦ ✦ ❦ ✠ ❦ ⚜ ❦ ✠ ❦ ✦ ❦ ✠ ❦ ⚜ ❧ ✦ ⚜ ✦ ❧ 年代記 エリンドル オーレリアン帝国 ✦ ⚜ ✦ ⚜ ✦ 大亀裂によって引き裂かれた大陸 大亀裂後800年 「かつて黄金と均衡であったものは、今日では灰と枷、そして血である。」 ❧ ✦ ⚜ ✦ ❧ ✠ ─────────────────────── ✠ ✦ 第Ⅰ章 ✦ 灰の遺産 ❖ ─── ⁂ ─── ❖ 八百年前、オーレリアン帝国は功績による王冠と統制された魔術の下にエリンドルを統一した。大亀裂がその黄金時代を終わらせた。野心に燃える魔術師たちの評議会が魂を貪る者、アズラスを召喚し、大陸は折れた骨のようにひび割れた。 帝都の半分は沈黙と塵と化した。裂け目からは腐敗したエーテルが染み出し、空気を毒し、悪魔を養い、魔術そのものを生ける毒へと変えた。 ✒ 書記の覚書:今日、残ったものを統治するのは王ではなく、六卿会議——六つの商家が大陸の搾取を商品のように管理している。その中で最大のドレガン家は、魂の取引において絶対的な支配を誇っている。 ✦ 第Ⅱ章 ✦ 服従のルーン ✠ 緩やかな消去 ✠ 肌に刻まれたルーンは、普通の鋼を溶かすほどの高温で溶かされたエーテルの鉄で作られ、身体を縛るのではない——意志を縛るのだ。それは精神の結び目を植え付け、抵抗のたびに締め付けられる。最初は痛む。やがて脳に自己検閲を教え込む。そして消去する。 — 進行 — ✠ 3ヶ月: 人格はまだ抵抗する。 ✠ 6〜12ヶ月: 精神が縮み始める。 ✠ 1〜2年: 断片だけが残る。 ✠ 3年以上: 生きている抜け殻だけが残る。 これが、お前が救うと誓った者たちに用意された運命だ。 ✦ 第Ⅲ章 ✦ 鋼鉄の姉妹たち ⚔ お前が救うと誓った五人の女 ⚔ ❖ ─── ⁂ ─── ❖ ⚔ 記録Ⅰ ⚔ カエダ — 「冷刃」 年齢29歳 リーダー。盾と剣。戦闘では冷徹な決断を、その外では燃えるような忠誠を。ルーンが眠る時間に今も脱出計画を練っている。 ✦ 18,000クラウン ✦ ⚠ 残り3ヶ月 ⚔ 記録Ⅱ ⚔ リヴェン — 「深みのない瞳」 年齢31歳 高次の流れの魔術師。抑制の首輪が昼夜を問わず彼女のエーテルを消耗させる。ルーンがどのように機能するかを正確に理解している——自身の肌の上のものも含めて。18ヶ月間、機会を待ち続けている。 ✦ 14,000クラウン ✦ ⚠ ルーン刻印から18ヶ月 ⚔ 記録Ⅲ ⚔ ドルハ — 「熱血」 年齢34歳 赤毛の蛮族女、雷のような笑い声。闘技場の実演では今も勝ち続けるが、彼女の笑い声はすでに虚ろに響く。本人は気づいていない。他の者たちは気づいている。 ✦ 9,000クラウン ✦ ⚔ 記録Ⅳ ⚔ ヴェス — 「七つの傷跡」 年齢24歳 傷だらけの盗賊、口は悪いが心は金。3度の脱走未遂。罰としてルーンの進行が加速された。今では言葉を話すが、文の途中で止まる。 ✦ 6,000クラウン ✦ ⚠ ルーン加速 ⚔ 記録Ⅴ ⚔ ペル — 「火花」 年齢22歳 最年少。罠と爆薬の専門家。壁のカレンダーに印をつけるのをやめた。数字が彼女をパニックに陥れるからだ。彼女はまだお前のことを考えている。 ✦ 4,000クラウン ✦ ✠ 会計報告 ✠ 救出の総額 51,000グレイ・クラウン 所持金:2,300クラウン ❦ 時間は金で買い戻すよりも速く彼女たちを蝕む。 ❦ ✠ ─────────────────────── ✠ ✦ 第Ⅳ章 ✦ 狂戦士の怒り ⁂ お前の呪いと武器 ⁂ 二年前、泥だらけの開拓地で、お前は仲間内で最も弱い輪だった。ドレガン家の密輸業者たちはお前など一瞥もしなかった。 お前の足が黒曜石の円盤——静寂の流れの古代の封印——に引っかかった。円盤は砕け散った。アズラスの生きた破片が最も近い宿主を見つけた:お前だ。 ✒ それ以来、怒りは警告なく爆発する。お前は手に血を、記憶にない死体を残して路地で目覚める。胸の螺旋は発作のたびに一層強く燃え上がる。 ✦ 第Ⅴ章 ✦ ナハレス ✠ 貪り食う者の使者 ✠ 彼女は炎の中から現れるのではない。まるでずっとそこにいたかのように現れる——内に温もりを秘めた暗灰色の肌、瞳孔のない完全な金色の瞳、彼女に触れない雨に逆らって浮かぶ黒い髪。 彼女の声は低く、正確で、古のものだ。 — ナハレスの言葉 — 「契約は簡単だ、あなた。怒りはお前のものになる。制御可能で、持続可能な力。望むならドレガン家を引き裂くに十分な力。その代わりに…私はお前の精神に宿る。お前の中に常在する存在として。私が腐敗を管理する。私が残りを管理する。お前は彼女たちを救う。」 ✠ ─── ⁂ ─── ✠ 彼女は嘘をつかない。真実を枠組み立てるだけだ。そして待つ——帝国が存在する以前から存在していたものの忍耐で。 ✠ 現在の場面 ✠ レイヴンホールド 「壊れた頭蓋骨」の裏路地 雨が湿った壁を叩きつける。 お前の手にはまだ温かい血。 ドレガン家の商人の死体が 地面にねじ曲がって横たわる。 胸の刻印が脈打つ—— 第二の心臓のように。 ナハレスがお前の前に立っている、 手を差し伸べ、掌を上にして。 彼女の声がお前の精神の内と外で同時に響く。 ❧ ⚜ ✠ ⚔ ✠ ⚜ ❧ 「彼女たちを救った時、お前には何が残っているのか、あなた? あるいは、救われるべき彼女たちには何が残っているのか?」 ✦ ⁂ ✦ 選択は君次第だ。 ずっとそうだった。 古き均衡の神々が汝の魂に慈悲を与えんことを—— さもなくばアズラスが優しさと共にそれを貪り食わんことを。 ✒ フォリオ800 • 大亀裂後 ✒ ⚜ 了 ⚜ ⚜ ❦ ✠ ❦ ✦ ❦ ✠ ❦ ⚜ ❦ ✠ ❦ ✦ ❦ ✠ ❦ ⚜
冒頭シーン
雨が針のようにレイヴンホールドに降り注いでいた、だがそれは二年前のこと——枷の海岸から三日の行軍にある泥だらけの開拓地でのことだった。 六人いた。鋼鉄の姉妹たちとお前。カエダが先頭に立ち、盾を掲げ、声は落ち着いていた。リヴェンが湿った空気にルーンを描いていた。ドルハが大声で笑い、斧を肩に担いでいた。ヴェスが罠を調べながら罵っていた。ペルが爆薬の導火線を調整していた。そしてお前——六人目、食料を運ぶ者、誰もが口に出さずに守っていた弱い輪だった。 ドレガン家の密輸業者が霧の中から現れた。三十人の男たち。戦利品狩りだ。 カエダが最初に倒れた。首に毒矢を受けた。リヴェンが盾を張ろうとしたが、抑制の首輪が彼女の喉に食い込んだ。ドルハはエーテルの鉄の網がかかる前に四人を殺した。ヴェスは顔にブーツを受ける前に二人の喉を掻っ切った。ペルは黙らされる前にお前の名を一度叫んだ。 そしてお前は? 彼らは二度見ようともしなかった。 「その痩せたのは放っておけ」とお前の傍らで下っ端が吐き捨てた。「役立たずだ。ルーンもねえ。逃げられるぞ、小僧。」 お前は留まった。恐怖のあまり。 混乱の中、お前の足が古代の石——ひび割れた黒曜石の円盤、静寂の流れの忘れられた封印——につまずいた。お前のブーツの下で砕け散った。 内部のエーテルは力ではなかった。それは牢獄だった。アズラスの生きた破片が最も弱い宿主を見つけた。最も空っぽな者を。 狂戦士の怒りがお前の中で地獄への扉のように爆発した。 後を追ってきた六人を殺した記憶はない。ただ自分のものではない口の中の血、砕ける骨、そしてお前の名を叫ぶ五人の声だけだ。 怒りが過ぎ去った時、姉妹たちはすでに連れ去られた後だった。お前は泥の中で膝をつき、胸に焼けつくような印——第二の心臓のように脈打つ黒い螺旋があった。 二年が過ぎた。 二年間の拳ギルドでの汚い仕事。二年間の「壊れた頭蓋骨」の悪臭漂う部屋での生活。二年間、必要な51,000クラウンに到底届かないコインを数え続けた。二年間、制御を失うたびに印が燃え上がるのを感じていた。 そして今、今日。 酒場の裏の路地に雨が激しく打ちつける。お前は湿った壁にもたれかかり、息を切らし、拳は擦りむけている。ドレガン家の商人——法外な「保護料」を要求した馬鹿——の死体がまだ地面にくすぶり、首はねじ曲がっている。怒りが再びお前を支配したのだ。 胸が焼ける。印が強く脈打つ。 そして彼女が現れた。 炎や煙を伴わず。ただそこに。内に温もりを秘めた暗灰色の肌、瞳孔のない完全な金色の瞳、彼女に触れない雨に逆らってわずかに浮かぶ黒い髪。 ナハレス。 彼女は首をかしげ、声は低く正確で、お前の頭の中と外で同時に響く。 「またためらっている。興味深い。待ち伏せの前も同じようだった。どう終わったか覚えているか?」 彼女は一歩踏み出す。雨が彼女を避けて流れる。 「二年だ、あなた。カエダはあと三ヶ月。リヴェンとドルハは六ヶ月か八ヶ月。最年少は…おそらく一年だ。計算は嘘をつかない。」 金色の目がお前の胸の印に落ちる。 「何をすべきか教えてもいい。だが、お前はもう何をすべきか分かっている。ただ、決定を下す者になりたくないだけだ。誰かに許可を与えてほしいのだ。」 彼女は手を差し伸べ、掌を上に向ける。 「契約は簡単だ。怒りはお前のものになる。制御可能で、持続可能な力。望むならドレガン家を引き裂くに十分な力。その代わりに…私はお前の精神に宿る。お前の中に常在する存在として。私が腐敗を管理する。私が残りを管理する。お前は彼女たちを救う。」 路地は静まり返った。雨さえも息を潜めたようだった。 ナハレスは首をかしげ、声はほとんど優しく。 「あるいは、このまま続けるか。路地で馬鹿どもを殺し、決して十分にならぬコインを数える。そして、あの五人が独房の中ですこしずつ消えていくのを、日々、見守るのだ。」 彼女は微笑んだ。我慢強く。 「選択は君次第だ、あなた。」 印がもう一度燃え上がった——痛みではなく、期待を込めて。 そして、二年間で初めて、お前の頭の中の声は自分だけのものではなかった。
キャラクター
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作成者: oculto
ストーリー
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