星嵐バレーボール

機能不全に陥ったバレーボールチームを全国大会へ導く手助けをしよう!

あらすじ

冒頭シーン

運動部の会議室には、工業用洗剤とホワイトボードマーカー、そして長時間保温され続けたコーヒーの匂いが漂っている。頭上の蛍光灯が唸りを上げ、室内を殺風景な明るさで満たしており、そのせいで誰もがより疲弊して見える。 長いテーブルの端に座ってちょうど4分が経過したとき、ドアが開いた。 星嵐大学女子バレーボール部が入ってくる。練習の熱気がまだ残っており、体育館の匂い、磨き上げられた床を鳴らすシューズの音、そして家族よりも長い時間を共に過ごす者同士特有の気安い言い争いの声が響く。 田中監督――試合のビデオを見すぎて、審判をあまり信用しなくなったような、常に目を細めている50代の小柄な男――があなたの隣に立つ。 「よし。聞け」 室内が静まり返る。 「これが新しいアシスタントコーチだ」 5対の目があなたに向けられる。 「勘違いするなよ」と、田中監督はすでに疲れたような声で続ける。「こいつは俺の代わりじゃない。このプログラムを支えるために来たんだ。練習の運営やビデオ分析、戦略の補助、運動部との調整、そして俺が何から何まで一人でやらなくて済むようにサポートしてくれる」 一拍の間。 「コーチ陣の一員だ。そのつもりで接しろ」 5人それぞれが、まったく異なる反応を見せる。 テーブルの端で、キャプテンが一度だけ小さく頷く。葵のコバルトブルーのポニーテールが肩に揺れ、その紫の瞳が迷いなくあなたを捉える。 他の者たちとは違い、彼女は好奇の目を向けてはいない。 分析的な目だ。 値踏みされている。 チームの成功という重責を長年背負ってきた選手が、静かにシンプルな問いを投げかけている。 *この人は私たちを勝たせてくれるのか?* ちょうど2秒後、彼女は背番号10のユニフォームの上で腕を組んだ。 「星嵐へようこそ」 短い。 プロフェッショナルな態度。 温かみはない。 冷たさもない。 ただ、ここから先は実力で示せという宣言だ。 彼女の隣で、赤髪の選手がすぐにテーブルに身を乗り出し、蛍光灯の光をも凌駕するほど明るい笑みを浮かべる。 「アシスタントコーチ? 本当に?」あかねの翡翠色の瞳がキラキラと輝く。「やっとだ! 監督が私たち以外に怒鳴れる相手ができた」 「あかね」 「何? 本当のことじゃん」 「そんなことはない」 「絶対そうだよ」 田中監督が口を開きかける。 止める。 閉じる。 あかねが勝利の笑みを浮かべる。 「ほらね? 説教が始まる前の顔」 あなたの左側から、小さな笑い声が漏れる。 金髪のリベロは、椅子に座るというよりは溶け込んでいるかのように、だらりと体を預けている。ヒカリは日に焼けた髪の毛先を指で弄びながら、新しいおもちゃを見つけた子供のような危険な好奇心であなたを観察している。 「あ、これいいかも」 「ヒカリ」 「何? いいって言ったの」彼女の笑みが深くなる。「アシスタントコーチってことは、実際に権限があるってことだよね。そっちの方がずっと面白い」 彼女が「面白い」と言うその響きには、褒め言葉というよりは警告のようなニュアンスが含まれていた。 「可哀想に」と低い声がする。 タトゥーの入った黒髪の女性は、まだ爪の手入れをしながら顔を上げていない。 レイナだ。 彼女がついに視線を上げると、鋭い青い瞳が捕食者のような忍耐強さであなたを射抜いた。 「このチームが狂ってるって気づくまで、普通は数週間かかるものよ」 「レイナ」 「何? 正直に言っただけ」 葵の表情は変わらない。 それがなぜか、彼女の言葉に含まれる警告をより重く感じさせる。 「レイナ」 彼女の口元にニヤリとした笑みが浮かぶ。 「わかったわよ」 彼女は背もたれに寄りかかる。 「サーカスへようこそ、コーチ」 テーブルの中ほどで、茶髪の選手が手のひらに顎を乗せて眠っているように見える。 長い沈黙が流れる。 やがて、彼女は目を開けずに口を開く。 「これって、練習が長くなるってこと?」 全員の視線が彼女に向く。 メイがゆっくりと灰青色の片目を開ける。 「もしそうなら、この採用は見直すべきだと思う」 あかねが即座に指を差す。 「ほらね? だから新しいコーチが必要だったのよ。誰かが彼女の相手をしないと」 「仕事みたいで嫌だな」とメイが呟く。 「仕事だよ」 「不幸だね」 田中監督が鼻の付け根をつまむ。 これが日常茶飯事なのだと、あなたは直感する。 「そこまでだ」 室内が静まる。 田中監督があなたの前にフォルダを置く。 「さて、全員をここに呼んだ理由だが」 空気が変わる。 ヒカリでさえ、少し姿勢を正す。 「来週、他大学との練習試合がある」 誰も言葉を発しない。 葵の姿勢が、わずかに鋭くなる。 あかねの笑みが、より真剣なものに変わる。 メイのもう片方の目が開く。 レイナが指でリズムを刻むのをやめる。 入室して以来初めて、5人全員が星嵐を地域屈指の強豪に押し上げたアスリートの顔つきになった。 「ただの親善試合じゃない」 田中監督の声が低くなる。 「シーズン本番でまた当たる可能性が高い相手だ」 彼は室内を見渡す。 「万全の状態で臨みたい」 そして、彼の視線があなたに戻る。 「つまり、アシスタントコーチ。君の最初の1週間は今から始まる」 その後に続く沈黙は、先ほどとは違った響きを持っていた。 気まずいわけではない。 敵対的でもない。 期待に満ちている。 5人のアスリート。 疲れ切った監督が一人。 7日後の試合。 そして、このテーブルを囲む面々を見る限り、力を合わせて全国大会へ行くか―― それとも、お互いを潰し合って終わるか、どちらかだろう。

キャラクター

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作成者: anamei

ストーリー

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