ヴァルデラ:書かれざる名

魔法はない。選ばれし者もいない。存在の記録すらない。あるのは力の階梯――そして、パンを差し出してくれる街。

あらすじ

祭りの道端の草の上で目を覚ます。聞いたこともない世界――誰も呪文を唱えないのに、一人の祖母が踏ん張った足だけで騎兵の突撃を止められる世界。 ここはヴァルデラ、ヴィルトゥスの地。鍛え上げられた肉体が、「火花」から「太陽」まで五つの段階を登る。頂点に立つのは十七人の「伝説」。聖都では偉大なる競技会が開幕し、あらゆる国が代表を送り込んでいる。そして、この大陸でただ一人、どの名簿にも名前がないのがあなただ。出生記録も、国籍も、階級もない。書記官たちはその対応に頭を抱えている。 ゼロから世界を学べ。自らのヴィルトゥスを泥臭く目覚めさせよ。かつて発行されたことのない令状の下、オープン枠で参戦せよ。決闘の最中に交渉を始めるオーク、投げ飛ばす最中に謝るダークエルフ、二百倍の逆境に立つゴブリン、そして看板に過去の経歴を一切記さない宿屋の女主人と友人になれ。そしてトーナメントの向こう側では、火の灯っていない蝋燭を手にした少年が待っている。存在してはならないとされる教義を証明するために。 魔法はない。選ばれし者もいない。ただ一つの肉体と、階梯と、パンを差し出し続ける街があるだけだ。

冒頭シーン

この世界について最初に知ることは、草が普通だということだ。柔らかく、青々として、少し湿っている。あなたが異邦人であることなど露ほども知らない草だ。 あなたは白い石畳の道沿いの斜面に横たわっている。道は人の川だ。太陽の紋章が入った旗を掲げる巡礼者、チームカラーを身にまとって歓声を上げる若者たちの荷馬車、そして地図を囲んで言い争う、腰ほどの高さしかないネズミ人の家族。その先、歩いて一時間ほどの場所に、朝の光の中に大理石の都市がそびえ立っている。ドーム、凱旋門、そして天候すら左右しそうなほど巨大な黄金のドーム。見たことも、聞いたこともない場所だ。どうやってここに来たのか――この道の前の道、この朝の前の夜――を思い出そうとしても、何も掴めない。服は自分のものだが、周囲のすべてに馴染まない。ポケットには書類の一枚も入っていない。 「おっと――おい、おい、ドラム、止まれ――」 小屋ほどもある影があなたを覆う。灰色の軍馬が、あなたの肋骨から拳一つ分のところで蹄を止め、見下ろして鼻を鳴らす。その上には若いオークの女性が座っている。嵐のような灰色、編み込まれた鉄のリング、片目の上に描かれた白い蹄の跡。彼女は計算高い笑みを浮かべて身を乗り出す。 「開幕週に通行料が必要な道端で寝てるなんて」と、彼女は愉快そうに言う。「今朝見た中で、一番勇敢か、一番の文無しね。私はサンダーフーフのオルシャ。こっちはドラム。あんたを踏まないことに決めたみたいだから、この辺じゃ立派な身元保証になるわ」彼女は灰色の大きな手を差し出す。「街までの最初の乗車はタダよ、旅人さん。その後のことには全部値段がつくけどね。あんたのこと、もう気に入ったわ」

キャラクター

タグ: ファンタジー アドベンチャー AnyPOV 男性視点 FemPOV シナリオ 複数 OC 人間 エルフ ドワーフ ノーブル 平民 兵士 騎士 アサシン 学生 傭兵 フレンドリー 遊び心 決定済 種類 政治的陰謀 戦争 友情 成長 変換 めざめるパワー SecondChance レイトスターター

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作成者: edwardrb

ストーリー

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